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《NFSJ人身取引反対世界デー・キャンペーン2021》 ~イラスト動画「人身取引ってなんですか?」をシェアしよう!~

「なんだか難しそう…」「私たちには関係ないよね…」

そう思われがちな、人身取引の問題。でも、実は身近なところで起きていたり、私たちの生活に関係があったりします。

今回NFSJでは、この問題をもっと身近に感じてもらうために、タクミ君という一人の大学生を主人公にした、イラスト(ナムーラミチヨ)による動画を作成しました。このツールを使って、ぜひキャンペーンに参加してくださいね。

《NFSJ人身取引反対世界デー・キャンペーン2021》 への参加方法:

①まずは自分で、動画(8分50秒)を見よう。https://youtu.be/pC_IjHC9yRE

②さらに、他の人に伝えよう。

・SNSでシェア!(フェイスブック、ツイッター、インスタグラム…etc.)

・地域、学校、PTA、教会など… 何か集まりがあったら、みんなで見る!

・授業や講演の中で、学生や参加者に見せる!

【キャンペーンは2021年7月30日から8月31日まで。まずは再生回数1,000回を目指します。動画自体はその後も残ります。】

*7月30日は、国連が定めた「人身取引反対世界デー」です。

(7/30)《「人身取引反対世界デー」およびNFSJ設立10周年記念》第25回NFSJカフェ 「”What can I do?” と思ったらどうする?~NFSJと共に歩んだ10年と、私自身に起きた変化~」のお知らせ

今年の7月2日にNFSJは設立10周年を迎えました。「やれるときに、やれることを、やれる人が、やる」をモットーに細く長く続けてきた、人身取引・現代奴隷問題の啓発活動。その間、「スタッフ」として活動を支えてきたのは、30人近いボランティアです。特別な教育を受けた専門家ではない、ごく普通の一般人である私たちが、この団体の活動に加わり、何をしてきたのか。何を考え、今どんな変化を感じているのか。代表山岡と共に約10年活動してきた副代表の栗山のぞみが、その思いを語ります。

そして7月30日は、国連が定めた「人身取引反対世界デー」。NFSJでは毎年様々な啓発キャンペーンを行ってきましたが、10周年の今年は特別に、スタッフの一人、ナムーラミチヨのイラストによる動画「人身取引ってなんですか?」を作成しました。この日に公開予定の動画の完成を祝い、また皆さんにこれをシェアしていただくことで、日本における人身取引の問題をぜひ多くの方に知ってほしいと願っています。

NFSJの10周年、人身取引反対世界デー、啓発動画の完成、そしてNFSJカフェも25回目の節目ということで、ぜひ多くの皆さまと喜びを分かちあい、またこれからの活動を応援していただきたく、ご参加をお待ちしています。

【日時】2021年7月30日(金) 19:30~21:00

【開催方法】オンライン(Zoom)

【参加費】無料

【使用言語】主に日本語

【プログラム】
・プレゼン「”What can I do?”と思ったらどうする?
~NFSJと共に歩んだ10年と、私自身に起きた変化~」栗山のぞみ(NFSJ副代表)
・報告「NFSJ設立から10年の歩み」山岡万里子(NFSJ代表)
・啓発動画「人身取引ってなんですか?」(ナムーラミチヨ作)の紹介
・スタッフメンバーからの一言
・Q&A、フリートーク、その他

【参加申込】
前日(7月29日)までにhttps://forms.gle/j68oUYHsW5zwtzcN7、までお申込みください。当日開始2時間前までにZoomのリンクをお送りします。(当日のお申込みには対応できない場合があります。)

【栗山のぞみ(NFSJ副代表) プロフィール】
フリーライター、編集者。代表の山岡とは大学の同期生。2012年からNFSJに参加。共感的コミュニケーション(NVC)を14年ほど前から学び続けており、現在は多くの人と分かち合う活動をしている。

*NFSJカフェは、人身取引・現代奴隷問題に取り組むノット・フォー・セール・ジャパンが、関心ある参加者と共に、お茶を飲みながら1つのテーマについて話したり映画を観たりする、カジュアルな学びの場です。お気軽にご参加ください。 (新型コロナウィルス対策のため、当面オンラインで開催しています。)

チラシダウンロードはこちら
20210730 NFSJ Cafe No.25 Flyer (J)

【6/23】第24回 NFSJカフェ「 すべての根底にある『性的同意』問題~性的搾取被害者支援の最前線で思うこと~」開催のお知らせ 

第24回 NFSJカフェ
すべての根底にある「性的同意」問題 ~性的搾取被害者支援の最前線で思うこと~

5年前に「アダルトビデオ(AV)出演強要問題」がクローズアップされ、「撮影現場でそんな酷いことが起きているのか!?」と多くの人が驚きました。

当初から、それまで声を上げられなかった女性たち一人一人の声を聴き、粘り強く寄り添いながら相談と救出・支援に携わってきたのが、NPO法人ぱっぷす(ポルノ被害と性暴力を考える会)です。そのぱっぷすで、相談支援員として、年齢・性別を問わず、あらゆる性的搾取被害者の相談を受け、最前線で闘ってきた岡恵さんをお迎えします。

なぜ彼女たちがこんなに苦しまなくてはならないのか? なぜ日本ではAV製造がこれほど盛んなのか? なぜ私たちは、日常にあふれる性的画像・映像を、当たり前のように素通りしているのか――?

長年、岡さんが問い続けた先に見つけた答えの一つ、「性的同意」をキーワードに、被害者支援の現場を知り尽くしたその心からの訴えに、耳を傾けてみませんか。

《日時》2021年 6月23日(水) 19:00~20:30(予定)

《場所》オンライン開催(Zoom)

《講師》 岡 恵 さん
     特定非営利活動法人ぱっぷす 相談支援員

博士課程前期修了後、NPO法人人身取引被害者サポートセンターライトハウスにて相談支援員を務め、2018年6月より現職。アダルトビデオの出演や性産業で困っている方、リベンジポルノ被害の相談支援を行っている。JNATIP(人身売買禁止ネットワーク)運営委員。

《参加費》 無料(定員30名)
*事前申込をお願いします。なお今回はカメラON(顔出し)でのご参加を条件とさせていただきます。

《使用言語》 日本語
《申込》 下記フォームにてお申込みください。当日開始2時間前までにZoomのリンクをお送りします。https://forms.gle/g9BEFrrVexFBQzmC8

《お問合せ》 japan@notforsalecampaign.org

《主催》ノット・フォー・セール・ジャパン(NFSJ)

*NFSJカフェは、人身取引・現代奴隷問題に取り組むノット・フォー・セール・ジャパンが、関心ある参加者と共に、お茶を飲みながら1つのテーマについて話したり映画を観たりする、カジュアルな学びの場です。お気軽にご参加ください。 (新型コロナウィルス対策のため、当面オンラインで開催しています。)

第24回NFSJカフェ チラシPDF ダウンロードはこちら 20210623 NFSJ Cafe No.24 Flyer (J)

 

ミニレクチャー「SDGsと人身取引・現代の奴隷制」動画(19分)を公開

2月20日に行われたオンラインイベント「SDGsよこはまCITY」にNFSJも企画参加し、午前と午後にそれぞれミニレクチャー、本と映画の紹介、ミニ英会話教室を組み合わせた1時間ほどのセミナー「人身取引ってなんですか?」を行いました。当日ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

このうち、代表山岡がパワーポイントスライドを使って行ったミニレクチャー「SDGsと人身取引・現代の奴隷制」をYouTubeに公開しました。
https://www.youtube.com/watch?v=MmLCdXimjQ8
通常から行っている講演の基本内容を20分弱に圧縮し、エッセンスをお伝えしたものです。ぜひご覧いただき、関心のありそうな方にSNSやメール等でお伝えください。またこの動画には英語の字幕をつけましたので、英語のほうがいいという方にもぜひシェアしてご活用ください。

また「本/映画の紹介」(別内容で2本)、「ミニ英会話教室」(同内容で出演者を変えて2本)も今後順次NFSJのYouTubeチャンネルで公開していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね(こちらは英語字幕はつきません)。
https://www.youtube.com/channel/UCdRVMwEGE2L7Z4gEV92T5UA

私たちは「人身取引・現代の奴隷制」について多くの方に知っていただき、問題に気づいてもらうことで、解決に少しでも近づくことができればと願っています。皆さまと共に、このようなツールを活用し、力を合わせていくことができれば嬉しいです。

2月20日、新たなイベント「SDGsよこはまCITY」に、NFSJが企画参加します! 

毎年NFSJが参加してきた「よこはま国際フォーラム」が、今年から横浜からSDGを発信するイベント「SDGsよこはまCITY」として新装スタートし、NFSJも企画参加することになりました。今年は全面オンライン開催(Zoom)です。

NFSJでは午前と午後に1回ずつ、ミニレクチャー、本と映画の紹介、ミニ英会話教室(各15~20分程度)を組み合わせた、1時間ぐらいのオンラインセミナーを開催します。出入り自由なので、どうぞお気軽にご参加くださいね。(ZoomへのリンクURLをお伝えするため、申込をお願いします)

《セミナータイトル》
「人身取引ってなんですか? ~ミニレクチャー、本/映画の紹介、ミニ英会話教室~」

①セッション1(本/映画紹介のテーマ)「子どもの権利と人身取引」
②セッション2(本/映画紹介のテーマ)「私たちの性と人身取引」

《日時・タイムテーブル》
2021年2月20日(土)

セッション1:10:00~Zoomオープン
       10:10~11:10セミナー
       11:10~11:40質問・雑談タイム

セッション2:14:00~Zoomオープン
       14:10~15:10セミナー
       15:10~15:40質問・雑談タイム

*セッション1と2で、内容と登壇者が一部共通、一部変わります。

《参加費》無料

《お申し込み》
・以下のフォームにて、2月19日(金)までにお申込みください。ZoomのURL(セッション1、2共通)をお送りします。(当日のお申込みだと対応できない可能性があります。)https://forms.gle/8j4RKbbR1PA52bfU8

《イベント全体へのご案内》
NFSJが企画するこのセミナーは、「SDGsよこはまCITY~国際協力・多文化共生からのアプローチ~」の「サイドイベント」の一つです。サイドイベントには全部で23のNGOが参加しています。どこもそれぞれに興味深い活動を行っており、ユニークなセミナーを企画したりオンラインブースを開いたりしています。また、メインイベントの方にもたくさんの企画があります。お時間がゆるせば、ぜひ、他団体のイベントにもご参加ください。(すべて参加無料)

NFSJのセミナー以外にもご参加の場合は、「SDGsよこはまCITY」のウェブサイトからお申し込みください。すべてのメインイベント・サイドイベントへのZoomURLが取得可能になります。(申込は重複してもOK)
(SDGsよこはまCITY申込ページ)http://sdgs-yokohama-city.org/entry202102/
(SDGsよこはまCITY当日スケジュール)http://sdgs-yokohama-city.org/schedule/

 

(1/15)第23回NFSJカフェ「売られる子どもからLGBT難民まで ~最貧国に支援を届ける宗像財団の挑戦~」

第23回NFSJカフェ
「売られる子どもからLGBT難民まで ~最貧国に支援を届ける宗像財団の挑戦~」
2年前、生涯を社会と人のために尽くしてきた、ある子どものいない夫婦の遺産を姪が受け継ぎ、アジアとアフリカの最貧国に支援を届けようと、財団を立ち上げました。それが、田中真奈さんが主宰する、宗像(むなかた)財団です。
JICA、UNDP(国連開発計画)、ワールドビジョンなどで数々の開発支援現場を渡り歩き、多くの人々が困窮し苦闘する様子を目の当たりにしてきた真奈さんは、支援を「必要な人に、必要なタイミングで届ける」をモットーに、日々奮闘しておられます。
少女だけでなく少年も被害に遭う性的人身取引や、差別・迫害を受け難民となるトランスジェンダー女性など、まだまだ一般には知られていない被害の現状を学び、このコロナ禍で必要とされる支援とは何か、私たちには何ができるのか、を一緒に考えてみませんか。
《日時》2021年1月15日(金) 19:00~20:30(予定)
《場所》オンライン開催(Zoom)
《講師》 田中真奈さん
一般財団法人宗像協会 宗像財団 代表理事
《参加費》 無料(定員30名)*事前申込をお願いします。
《使用言語》 日本語
《申込》 下記フォームにてお申込みください。当日開始2時間前までにZoomのリンクをお送りします。https://forms.gle/Mtg6y2vZb5d2Rr8BA
《お問合せ》 japan@notforsalecampaign.org
《講師プロフィール》
UNDPマレーシアインターン、JICAラオス事務所在外専門調整員、インド現地NGOプロジェクトコーディネーター、ワールドビジョン・エチオピア・プロジェクトマネージャー、JICAルワンダおよびタイ短期専門家、JICAパキスタン長期専門家、ワールドビジョン東日本大震災緊急・復興支援部チームリーダー、市進ホールディングス(市進HD) 海外事業部、東京都英語村事業(Tokyo Global Gateway)教務部などを経て現職。2019年9月より、毎週土曜日に高田馬場でノンアルコールバー(バージンバー)のバーテンダーも始めた。またインテムコンサルティング株式会社の社会開発部でシニアコンサルタントを務める。
《NFSJカフェとは》
人身取引・現代奴隷問題に取り組むノット・フォー・セール・ジャパンが、関心ある参加者と共に、お茶を飲みながら1つのテーマについて話したり映画を観たりする、カジュアルな学びの場です。お気軽にご参加ください。 (新型コロナウィルス対策のため、当面オンラインで開催しています。)
《主催》ノット・フォー・セール・ジャパン(NFSJ)
*写真提供:宗像財団

(10/21)第22回NFSJカフェ「歌舞伎町夜回りの現場から ~可視化されにくい人身取引(性的搾取)とその対策~」開催のお知らせ

第22回 NFSJカフェ
「歌舞伎町夜回りの現場から
~可視化されにくい人身取引(性的搾取)とその対策~」

日本最大の歓楽街である新宿歌舞伎町。この街で働く人々は、それぞれに様々な事情を抱え、なかにはサポートを必要としながら誰ともつながれずにいる人がいます。もしかしたら人身取引の被害者もいるかもしれません。

坂本新さんは過去2年以上にわたって毎週1~2回新宿や池袋等で「夜回り」を続け、街頭で出会う人々に「何かあったら頼ってほしい」と声をかけ続けています。
「夜の街」に生きる人々は、コロナ禍の今、何を考え、何を必要としているのか。私たちにできることは何なのか。自ら当事者のいる場所へ出かけていき、サポートを必要とする人を支援機関につなげる「ハブ」的な役割を担いたい――そんな思いで活動を続ける坂本さんが今伝えたいことに、じっくり耳を傾けてみませんか。
チラシPDFはこちら⇒
20201021 NFSJ Cafe No.22 Flyer (J)《講師》坂本 新さん
(特定非営利活動法人レスキュー・ハブ 理事長)

《日時》2020年10月21日(水)19:00~20:30(予定)
《場所》オンライン開催(Zoom)
《参加費》 無料(定員30名)*事前申込をお願いします。
《使用言語》 日本語
《申込》 下記フォーム(QRコード)にてお申込みください。当日開始2時間前までにZoomのリンクをお送りします。https://forms.gle/uckHc9vuMmnbLDec6
《講師プロフィール》
大学卒業後、民間警備会社に20年勤務、うち10年を中南米、ロシア、中国の在外公館に駐在し、警備・安全対策・防諜業務に従事した。海外駐在を通し、人身売買の被害者となる女性や子どもの安全対策の必要を痛感。2013年に警備会社を退職し、国際NGO、国内NPO法人での勤務を経て2020年4月より現職。国内において性的搾取、人身安全等に係る困難を係る青少年への直接支援と、当該支援に係る官民協働体制の構築を目的とし活動中。JNATIP運営委員。
《NFSJカフェとは》
人身取引・現代奴隷問題に取り組むノット・フォー・セール・ジャパンが、関心ある参加者と共に、お茶を飲みながら1つのテーマについて話したり映画を観たりする、カジュアルな学びの場です。お気軽にご参加ください。 (新型コロナウィルス対策のため、当面オンラインで開催しています。)
《お問合せ》 japan@notforsalecampaign.org
《主催》ノット・フォー・セール・ジャパン(NFSJ)
*写真提供:坂本新さん

Vol. 14 『告発・現代の人身売買~奴隷にされる女性と子ども~』

今日は最終回! あらかじめお詫びしておきますが長いです!

取り上げるのは文字通り“NFSJの原点”である一冊、『告発・現代の人身売買~奴隷にされる女性と子ども~』。原著タイトルは”Not For Sale”、著者は反人身取引NGO Not For Saleの共同創設者であり代表のデイヴィッド・バットストーンです。出版翻訳者の山岡が新しく翻訳するべき本を探しているときに出会ったこの本が、彼女の人生を変え、現在NFSJに関わるスタッフたちの人生をも変えてきました。(山岡がNFSJを立ち上げた経緯はこちら。http://notforsalejapan.org/wearenfsj/201807/349 )

出版から10年を振り返りつつ、代表の山岡万里子に、副代表の栗山のぞみが聞きました。

【書籍概要】
ある新聞記事から、自宅近くのお気に入りのインド料理レストランが、インドから米国内へと奴隷を送り込む人身売買の窓口となっていたことを知った著者。そのことをきっかけに人身売買の現状を取材しようと、アジア、アフリカ、東欧諸国、そして自身の足元の米国内も含め各地を巡る。人身売買被害者の出会う過酷さ、悲惨さとともに、「人は売り物ではない=not for sale 」という信念でそこに立ち向かう救出者たち、また自尊心を回復し「自分は売り物ではない=I am not for sale」と立ち直る被害者たちの姿をも描き出す。(本書は、現在は絶版となっていますが、多くの図書館に収蔵されており入手可能です。またamazon等では古本として購入することもできます。)

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栗山:『告発』の刊行から今年でちょうど10年。来年にはNFSJも活動10年に。この10年の大きな変化は? 

山岡:一番に思いつくのは、外に出ること、人と会うことが増え、また講演などをこなすうちに人前で話すのが苦でなくなったことかな。NFSJやJNATIP(人身売買禁止ネットワーク)の活動を通して、日本政府を含む各国政府、国連などの取り組みを調べる機会も増え、法律や国連条約がいかに私たちの生活と密接な関わりがあるかに気づいたことも大きな変化だと思う。

栗山:気づいたからこそ、変わらざるを得ないこともあるよね。

山岡:特にSSRC(消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク)の活動を通して、環境問題やアニマルライツの問題に触れ、あらゆる社会問題がつながっていることを知ったのも大きいかな。「何を買うのか」をはじめ、衣食住に関わる私自身の生活スタイルが変わったと思う。

栗山:社会も大きく変化したね。

山岡:本書出版の後に、ISの台頭と欧州への大量の難民流出、ミャンマーからのロヒンギャ難民問題、南米からの難民北上の問題、気候変動の激化、中国の人権問題、日本では東日本大震災、AV出演強要や技能実習生問題、「子どもの貧困」の顕在化など、そして今はコロナ禍という大きな変動がありますね。脆弱になった社会では、この本の内容以上に、人身取引問題は悪化しているかも。

一方で、人身取引問題は、ここ10年でそれまで以上にクローズアップされるようになったと思う。日本でも徐々に認識が広がっていることを感じるし、NFSJの活動を通して少しだけでも貢献できたかな? 「確かな実感」とまでは言えないけれど。

栗山:本書に日本の事例は出てこないけれども、この本に出てくるエピソードで、日本の現実に通じると思うものはある?

山岡:第1章(東南アジア)や第4章(東欧)には、騙されて売春宿に連れていかれ、抵抗しても暴力と脅しで押し切られてしまうシーンがあり、これは、昨今話題になっている「AV出演強要」、つまり騙されたり、抵抗しても脅されたりしてアダルトビデオに出演させられてしまう例が重なります。

また、第2章では、わずかな借金のせいで悪意ある経営者に支配されていくインドの債務労働者が描かれていて、事情は違うけど、日本に来ている技能実習生や留学生の奴隷労働が思い浮かびますね。

栗山:今回のキャンペーンは、本や映画を紹介することで、興味を持ってくださった方が、小さくてもいつか変化を起こすことを願って企画。万里子自身、”Not For Sale”という本に影響を受けて変化を起こした一人として、改めていま伝えたいことは?

山岡:本書の第4章に、東欧からイタリアへ売られていく女性の話が出てくるのだけど、彼女がパン屋の店先で途方に暮れていたとき、その店の女主人が声をかけ、支援施設に連絡をしてくれたことで、救われる。このパン屋さんは、普段はふつうに商売をしているだけかもしれない。けれど、人身取引に苦しんでいる被害者が存在すること、そういう人々を支援する団体があることを知っていたので、すぐに女性に手を差し伸べることができた。

なるべく多くの人にこの問題を知ってもらうというNFSJの活動の目的は、まさにそこにあると思ってます。まずは問題を知る。そして、すぐに行動に結びつかなかったとしても、気にかけ続けてほしい。そこから、より深く調べるのでもいい、自分に合った方法で周囲に知らせるのでもいいし、どこかの団体でボランティアをする、自ら活動を立ち上げる、自分の会社の事業の中で改善策を打ち出す……など、それぞれの人に合ったさまざまな方法で、この人身取引をなくす動きが広がっていったらいいな、と思います。

(栗山のぞみ/山岡万里子)

【デイヴィッド・バットストーン著/山岡万里子訳/2010年(原作刊行は2007年)/朝日新聞出版/344ページ/日本語版は絶版。ただしアマゾンなどで中古を販売/https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=12201

本キャンペーンは今回で終了です。最後までご愛読ありがとうございました。

Vol. 13 『国家と移民~外国人労働者と日本の未来~』

NPO法人「移住者と連帯する全国ネットワーク」の代表理事、鳥井一平さんの最新刊をご紹介します。鳥井さんは、日本に働きに来た“外国人”労働者が人権を侵害され搾取的に働かされている現場に急行し、保護し、権利の回復をサポートする活動を30年以上続けてきました。その活動はNHK番組『プロフェッショナル』をはじめ、様々に報じられています。

鳥井さんは、私たちNFSJも参加している「人身売買禁止ネットワーク(JNATIP)」の共同代表であり、ご一緒する機会も多くあります。本書にも通じる印象的なエピソードを一つご紹介しましょう。それは、2017年にJNATIPで院内集会を企画していたときのこと。集会のタイトルをどうするかという議論で、鳥井さんが「『偽装される人身売買』でいきましょう。技能実習制度そのものが、発展途上国への技術移転という名目の、国を挙げた偽装なんですよ。日本社会の在り方が『偽装』を受け入れ、許してしまっている」とおっしゃり、一発で決まりました。

本書では、人身取引、過酷な労働搾取になりがちな技能実習制度を、日本社会がどのように「偽装」してきたのか、多くの生々しいケースとともに述べられています。また、日本で外国人労働者がどのように扱われてきたのか、その受け入れ政策の歴史を読むにつけても、いかに場当たり的で、まやかしが続けられてきたかがわかります。

「偽装」である「技能実習制度」が、「遅れている国から来たひとたちに、日本の優れた技能を教えてあげる」という“上から目線”の私たちをつくっていると鳥井さんは指摘します。そうではなく、「人口が減少し産業の担い手が危機的に少なくなっている日本に、働きに来てくれている人たち」として彼らを見ることが必要です。そのためにも一刻も早く「技能実習制度」を止めて、彼らと共に生きるための「移住労働者受け入れ制度」をつくるべきだと本書の中では繰り返し述べられています。

最後に本書から一部引用します。いま、変わるべきは誰なのかは、明確です。
……

「移民」というのは、実は「移民」という言葉で区別されるものではなく、「この社会の一員になろうとしている人たち」と考えた方がいいのです。そして実は今、私たちの社会の方も、「この社会の一員になろうとしている人たち」を求めているのです。

(栗山のぞみ)

【鳥井一平著/2020年/集英社新書/256ページ/860円+税/https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1025-b/

Vol. 12「ネファリアス~売られる少女たちの叫び~」(映画)

この映画を見ることは、はっきり言って、あまり愉快な体験ではありません。性を売り買いさせるために若い女性の精神をずたずたにし人間性を奪っていく詳細が、生々しく描かれているからです。若い彼女たちが「人」ではなく「モノ」として扱われているさまを目の当たりにして、実際に気分が悪くなる場面もあります。

貧困、無国籍、親を失うこと、あるいは、理解しがたいけれど親が家計のために長女を売春宿に送りこむことといった、人身取引を引き起こす要因を深く掘り下げて見てみると、この問題が非常に複雑であることがわかります。人身取引は東ヨーロッパからアメリカ・ラスベガスまで、幅広い地域に及んでいます。

元ポン引き、ソーシャルワーカー、精神科医、牧師、NPOの代表など、さまざまな立場の人へのインタビューに耳を傾けることで、知らぬ間に忍び寄る悪によって人生が永遠に損なわれてしまう、その傷の深さを知ることができます。幸運にも救出された人であっても、いったい自分に何が起きたのか、どうやったら乗り越えられるのかを理解するために、生涯カウンセリングを受け続けます。悲しいことにそこに到達できずじまいに終わる人もいます。

『ネファリアス』は被害者への共感が込められた、力強く、示唆に富む映画です。そして希望も提示されます。後半では売買春における「北欧モデル(*)」の解説があり、また元売春婦や元ポン引きによる証(あかし)と共に、キリスト教の力強いメッセージが、人々に祈ることを促します。私はこの映画を、クリスチャンでない人にもぜひ観ていただきたいと思っています。恐ろしい現実について知ることができるだけでなく、人生は変えられるという、その可能性についても語っている作品だからです。

「この作品は、現代の奴隷制とは教育や開発の問題ではなく、倫理的な問題なのだということを主張して終わります。女性たちは、性的な存在である以上に、内なる価値を持った存在なのだという認識が失われていることが、問題なのです。」(オンライン上の視聴者評より)

*「北欧モデル」は四つの柱から成っています。買春客は犯罪者として処罰され、一方売春婦は罰せられず、性産業から脱するための支援とサービスを受けられます。そして一般の人々への啓発と教育が行われます。

(キャシー・バートン・ルイス/神門バニー)

【ベンジャミン・ノロ監督/2011年/1時間39分/
制作者Exodus Cryのウェブサイト(予告編あり/英語のみ)
https://exoduscry.com/oursolution/film/
YouTubeにて無料視聴可(日本語字幕あり)
https://www.youtube.com/watch?v=MFaDHgXPbUg 】