スタッフのリレーエッセー (3) 私が人身取引や現代奴隷に関心を持つ理由(ミシェル・ロバーツ)

世の中で、悪いことが起きていることは知っていました。でも私自身がそれに加担しているとは、2011年まで知りませんでした。

その年、デイヴィッド・バットストーン氏の講演に参加したのです。騙されたり誘拐されたりして、レストランや売春宿で強制的に働かされる人々の話を聞きました。感情的に心理的に、そして多くの場合身体的にも虐待を受ける、搾取される人々のことです。バットストーン氏の話は説得力がありましたが、私はその裏付けが欲しいと思いました。すぐにはノット・フォー・セール・ジャパンの活動に参加できなかったので、多くの時間を使ってリサーチをしました。

それでわかったのは、私の日常生活が、人身取引と現代奴隷制を支えているのだということでした。私のスマホの原材料(部品)から、着ている服、そして調理に使う塩までもが、多くの人々の命を奪っていたのです。まず自分のライフスタイルを変えることから始めましたが、さらに行動する必要を感じていました。その頃韓国に転居し、人身取引や現代奴隷制をなくすために、いくつものNGOでボランティアをしました。

今、私はこれまでの買い物習慣を常に見直し、また性的・労働両分野の人身取引について啓発活動に加わっていますが、自分ひとりで解決できる問題ではありません。搾取されている人々の生活に変化をもたらすためには、私たちみんなが一緒になって働く必要があるのです。

自分が何人の奴隷を使っているかを知るために、SlaveryFootprint.orgのサイトで、ぜひアンケートに答えてみてください。