今日7月30日は、国連が定めた「人身取引反対世界デー」です。形を変えて広がり続ける人身取引という犯罪について理解を広め、被害を食い止めようと決意を新たにする日です。
NFSJでは、特に未来を見据える学生たちに希望を託し、高校や大学での授業を大事にしています。今回は、この6月、ブックレットを携えて山岡がレクチャーにうかがった青山学院高等部と国際基督教大学(ICU)高等学校の、生徒さんたち・先生から寄せられたコメントを紹介します。
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「日本人の被害や加害について周知することも大切。小難しい問題だと目を背けてしまう生徒が多いけれど、私たちが情報発信をして、同年代に伝えていきたい」
《青山学院高等部 生徒の皆さん》
Aさん:労働搾取や人身取引と言った言葉は日本では話題に上がることが少ないため、日本人の被害や、日本人による加害について周知することも大切であると思います。技能実習生やSNSを通じたロマンス詐欺など様々な形態がありますが、「日本人だから大丈夫」・「日本は安全な国」という先入観が邪魔をして国内の被害・加害状況に目を向けられない現状があるのだと思います。
Bさん:私の周りではなんとなく小難しい問題だと目を背けてしまう生徒が多数いる印象です。このような温度差や認知度の違いを狭めるためには、身近で馴染みのあるものから理解を深めさせる情報発信が必要になると感じました。そのような観点で、今回いただいたブックレットは活動に非常に有効だと思いました。
Cさん:性的な現代奴隷は本当に身近な問題で少し怖くなりました。恋は盲目というので、ノリで引っかからないように「絶対に性的な写真はあげない」ということを自分の中に刷り込ませておくことが大切だなと感じました。丁度私達はその問題に接点のある問題を扱っているので、この立場を使ってより色んな人、特に同年代の若い人たちに伝えて皆で自分たちを守りたいです。
*3月にフィリピンでのスタディツアーに参加し、児童の性的搾取の問題を知った生徒さんたちから、学びを深めるためにNFSJの話を聞ききたい、とお話の機会をいただきました。コメントは事後に寄せられた文章の一部を抜粋して掲載。
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「平易過ぎず、難しすぎず、高校生の年代に伝わりやすいブックレット。自分が手にする商品が、誰かが流す涙の上に成り立っていないかを考える機会になって欲しい」
《ICU高校 担当の先生》
NFSJのブックレットは、講演を伺った後でもあり、内容がすっと入ってくる構成に感じました。平易過ぎず、難しすぎず、高校生の年代に伝わりやすい文章と思います。
生徒たちには講演内容やこのブックレットを通して、「人身取引」や「現代奴隷」が決して遠い出来事ではないことを考えて欲しいのと同時に、自分が手にする商品や受けるサービスが、誰かが流す涙の上に成り立っていることがないかを考える機会になって欲しいと思います。
「人身取引」や「現代奴隷」の被害者にもならず、知らないうちにでも加害者になることもなく、誰もが幸せに生きるために知っておくこと、そして、自分ができることを考え始めるきっかけとしてぴったりのブックレットだと思います。
*「キリスト教週間マルチイベント」の一環でお招きいただき、約40名の生徒さんに対して授業を行いました。
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5回にわたってお伝えしてきた今回の人身取引反対世界デーキャンペーン、いかがでしたでしょうか。人身取引のない世界、人身取引にNo!と言える社会を実現するために、NFSJの新しいブックレットを活用していただくきっかけになれば、嬉しいです。
*ブックレットは無償配布していますのでお気軽に japan@notforsalecampaign.orgまでお問合せください(まとまった部数の場合はご寄付をお願いします)。またNFSJのウェブサイトではデジタル版を公開しています。ぜひご活用ください。⇒ https://notforsalejapan.org/booklet
